【瑞泉酒造「御酒(うさき)30度4合瓶」】
現在は主に2種類の黒麹菌で造られる泡盛。
戦前の沖縄には、個性をもった多くの菌があったそうです。
その戦前に使われていた黒こうじ菌を使い復活させたのがこの瑞泉酒造の泡盛「御酒(うさき」。
復活には大変な苦労と奇跡があったんだとか。
戦争で壊滅したと思われた菌が・・
沖縄戦はとても激しい戦いでした。
地上戦により、沖縄の中心「首里」の町は壊滅状態に。
その際に、泡盛造りに必要な黒麹菌も壊滅したと思われていました。
しかし奇跡が起こります。
地上戦前に訪れた東京大学の「坂口博士」が、沖縄の68の酒造所をめぐり約620株の黒麹菌を研究所に持ち帰っていたそうです。
東京空襲の際には、その黒麹菌を疎開させ保管。
戦後、採取した菌は処分の対象になりながらも奇跡的にわずかな株が残されていたそうです。
その中には瑞泉酒造(昔は喜屋武酒造所という名前だったそうです。)の「黒麹菌」も。
それが60年ぶりに里帰りしたのが1998年。
そこから始まった幻の菌での泡盛造り。
望みが薄い中での酒造り!
シャーレ培養実験の結果、一度は酒造りが困難と判定された瑞泉菌。
望みが薄い中、本物の原料を使っての種こうじ造りでは、
見事、真っ黒な胞子をつけ酒造りに適当との判断が。
そこから始まった本格的な幻の泡盛造り。
普段の泡盛造りとは異なる工程や手造りでの麹造りに仕込み。
発酵の際は、通常22~28度で行う発酵を、瑞泉菌はとても繊細なため、能力を最大限引き出すため超低温17度~22度で発酵。
過酷で繊細な作業をへてできた「もろみ」から、甘い果実香が漂った時は一同が涙したそうです。
※復活までの道のりを詳しく記載した「幻の菌 復活への道」のパンフレットが、「御酒」の商品に同梱されています。
詳しく知りたい方は、ぜひパンフレットをご覧ください。
復活した戦前の味わいの泡盛
杜氏たちの熱い思いと苦労で復活した瑞泉酒造の「御酒」。
出荷する際は、5ヵ月間貯蔵熟成させ出荷されています。
その味わいは、低温発酵による雑味のないすっきりとしたクリアな飲み口に、果実のような甘いフルーティー香りを漂わせる泡盛に仕上がっています。
戦前の黒麹菌を使うことにより復活した泡盛「御酒(うさき)」
泡盛ファンなら一度は飲んでみたい泡盛です。
戦前の沖縄の酒造りに思いを馳せ、じっくりと飲みたい「瑞泉 御酒」。
▼御酒の販売・通販ページはこちら ↓↓
【瑞泉 御酒(うさき)30度720ml】商品情報
酒造所:瑞泉酒造 原料:米こうじ(タイ産米) 泡盛区分:新酒
特徴:沖縄戦前の黒麹菌を使用した泡盛 JANコード:4955204000652